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Rolls-Royce Bentley Specialist

株式会社シーザートレーディング
TEL.
042-480-2222 (
営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12

CAESAR COLLECTIONSHEADLINE

MORGAN

  MAKER MORGAN 
  MODEL PLUS 8
  YEAR 1994
  EXTERIOR CONNACHT GREEN


(コナート・グリーン)
  INTERIOR BEIGE・LEATHER
 

(ベージュ・レザー)
  PRICE \ ASK
  MILEAGE 6000マイル(9.600km)
  AMMENITIES




本国仕様 右ハンドル 新車並行  2オーナー  





ROVER製・V型8気筒 OHV 3.9L(3946cc)cc  インジェクション




5速MT 



馬力:193ps/4750rpm



トルク:31.8kgm/2600rpm




最高速: 「209km」



0−60マイル(96km)加速:「5.6秒」




全長:393cm


全幅:163cm


全高:123cm




重量:920kg



定員:2人






*純正オプション装備:




・アルミ・ホイール



・スペア・ホイール&タイヤ



・ラゲッジキャリア



・フォグ・ライト



・本革シート



・可倒式フロント・ウインド



・鍵付き・ガソリン・キャップ



・シートベルト 



・サイドスリーン



・幌






*後付け装備:




・カロッツェリア「CDオーディオ」



・カロッツェリア「スピーカー」 X2



・「CDチェンジャー」



・「無線機」セット(アンテナ・GPS)








内外装極美、機関当社にて完全整備渡し、超極上車!




車検:令和7年 7月12日まで




 
  COMMENT




モーガン「プラス8」 !








1930年代のクラシック・カーを現在でも生産しつづけている世界で唯一の自動車メーカー




・・「モーガン」。




この車に乗る前に、その歴史を簡単に、ご紹介しておきたい。





イギリスは、ウスター州マルヴァーン・リンクという小さな街にあるレンガ作りの古風な



工場、、ここが「モーガン・モーター・カンパニー」、「ピッカースレイロード本社工場」




その誕生は、100年以上も前にさかのぼる。




1907年に初代「モーガン」氏が、自身のために1台の3輪自動車(スリーホイラー)を



作ったことから始まる。



1910年のモーターショーに出品されたオートバイ・エンジンを積む、フロント2輪、



リア1輪のスリーホイラーは、税金面での優遇性と驚くほどの加速性能で、人気を得る。



瞬く間に多数のオーダーが入り、1912年には、正式に「モーガン・モーター・カンパニ



ー」を設立することになる。



1913年には、前述の「ピッカースレイロード」の土地を買い、1914年に2棟の本社工場が



完成する。そして、1919年に+2棟の工場を作り、、このレンガ作りの工場が戦火を逃れ、



現在にいたる。






顧客の好みに応じ、当時人気のオートバイエンジンを積んだスリーホイラーは、2人乗り



から4人乗りまで、数年ごとに数々のバリエーションが発表され、会社の基盤を作る。



そして、



市場の要求という時代の波に乗り
1936年秋、満を持して4輪自動車を発表する。



モデル名:モーガン「4/4」・・・モーガン4輪ファーストモデルである。



4気筒の4輪車という意味の4/4という名称で、「Four・Four」と発音したほうが



好い。






Z型スチール製のラダーフレームに叩き出しのスチール・パネル(アルミ製も有る)を



ボディに貼り付ける・・といった製作方法は、全モデル共通で、それは現在も、ほとんど



変わっていない。



よく、「木骨フレーム」の・・なんて書かれていることがあるが、本当の意味でのフレーム



は、上記の通り、頑丈なスチール製であり、あくまでも、ボディ造作の一部、例えば、



ドア枠、リアホイールアーチ、ダッシュボードを留めるための土台などの造作内部に木材が



使われているにすぎない。



「モーガン」は、木骨フレームではない。



使われている木材は、「アッシュ材」と「松」。



これも、英国流の基本のまま。



戦前のイギリス車の大半は、ロールス・ベントレーも含めて見えない部分には、木材が使わ



れていたが、現在に、その技法を残すのは、世界広しといえど、モーガンだけだ。








「4/4」は、その後、数年おきにエンジンが、新しいものに変更され、



1963年には「シリーズ5」まで進む。



国内に正規輸入されるようになったのは、このモデルからではなかろうか?



この「シリーズ5」は、1968年まで生産されるが、、正直、こんな古い時代の正規



輸入物モーガンは、国内に、ほとんど存在しない。



なにせ、正規で輸入された最初のモーガンは、当時のディーラーにより(1966年から19



67年にかけて)、4台しか輸入されていないという。



因みに、ウィキペデアなどでは、「代理店:阿部モータースにより・・」とあるが、厳密には



「阿部モータース」は、ただの販売元(阿部モータースのHP沿革を読むと、1964年に、



トライアンフの輸入販売元にはなってはいるが)で、輸入元は、商社の「セール・チルニー・



ジャパン」。




最初の1号車は、漫画家の「松本零士」先生、2号車は、「石原慎太郎」先生、3号車か4号



車を俳優の「北大路欣也」さんが、と、そうそうたる面々が名を連ねていたというから、



スゴイ!、昔からモーガン乗りはセンスが好い。



余談ながら、



北大路さんの「モーガン」は、その後、手放したが、近年、北大路さん主演の某TVドラマ



で、元所有していた MORGANを借受、ドラマの中で愛車として使用した。



もちろん、華麗に乗りこなす その姿は、、いかしていた。







1968年からは、「阿部モータース」から独立された高野さんが「モーガン・オート・



タカノ」を作り、正規ディーラーとなり、2005年10月には、「モーガン・オート・



イワセ」さんが後継に、、その後、2018年からは、「エスシーアイ」が権利をとり、



「モーガン・カーズ・ジャパン」に、、現在、全国主要都市に、9店の代理店がある。






モーガンは、「4/4」モデル、1L代の排気量の非力感を補うため、1950年 2.1Lの直4



エンジンを積む「プラス4」を発表する。



「4/4」のハイパワーバージョンという意味で「プラス4」である。                                                                             

当時のモーガンのモデルを大きく分けると、




・4/4   



・プラス4



・プラス8





に分けられるが、各モデル、それぞれに細かくマイナーチャンジが繰り返されているので、



話が長くなる、、で、今回は、当「プラス8」の お話に絞らせて頂く。




「プラス4」は、1954年トライアンフのTR2エンジン(2.0L)に、、、



その後、トライアンフのエンジン進化に伴い(TR3,TR4)69年まで生産されるが、



トライアンフが この4気筒エンジンの生産を中止したため、「プラス4」の生産は一旦中止



される。



その時、追加された、プラス4のワイドボディにV8エンジンを載せたモデルが、「プラス8」




当初、「ローバー製アルミブロック3.5L・V8OHV・キャブ・エンジン」を積んでいたが、




1983年:「キャブ」から「インジェクション」に、パワーは「163馬力」から「193馬力」に




1990年:




パイパワー版「ローバー製アルミブロック3.9LOHV・V8エンジン」に。




「193馬力」は変わらず、トルクは、「30.4kgm」ら「31.8kgm」に少々UP。




最高速:「209km」に達し



0−60マイルの加速は、「5.6秒」



スタートから、80kmまでの加速スピードは、英国一。「911」も敵わなかった。




これが、「当個体モデル」




仮に、同年代の「プラス4」だと、



最高速:175km、0−60マイル加速:7、7秒。



比べようもないほどの性能を誇る。




この「ローバー製V8」は、軽量コンパクト、耐久性・整備性に優れ、多くの自動車メーカー



が採用。一例でも




・「クラシック・レンジローバー」


・「ランドローバー」「ディフェンダー」


・「MGB・V8」


・「TVR・グルフィス」「キミーラ」


・「トライアンフ・TR8」




そして、当個体である「モーガン・プラス8」






などなど、



初代「プラス8」は、1967年〜2004年5月まで生産され終了。



2012年だかに名前は復活したが、それも、すでに生産終了。今「プラス8」は、ない。







と、すっかり、話が長くなってしまったが、、モーガンのエンジン以外の基本構造は、



確かに1936年から、変わっていない・といってよい、、



が、エンジンだけは、他社製品だけあって進化をし続けている。



これが助かる・・・戦前モデルを普通に乗れるのだから、、。






初代モーガン氏は、1959年に他界し、その後、息子の「ピーター・モーガン」が会社を



引き継ぐ・・・2003年からは、ピーターの息子「チャールズ・モーガン」が3代目と



して、今も会社を経営している。と、思っていたが、どの時期かに、他資本を入れてしまった



よう、、2013年10月に、「取締役」を解任(くび)されている。




現在の社長は、モーガン一族とは関係ない。




そうこうしている内に、前述の通り、「モーガン・カーズ・ジャパン」に、「イワサ」さん



も「モーカーカーズ東京」と販売代理店に、、



新車価格も ぐんぐん上がり、今や、2000万円級レベルの超~高級車となった。



お気軽に「戦前のクラシックーに乗れる」時代は、終わった。







さて、やっと当個体のお話:





当社初入庫・個体。



1994年モデル・本国仕様・右ハンドル・新車並行・国内2オーナー。



「ピッカースレイロード・ガレージ」物



余談ながら、この会社の社長、S社長は、会社創業時(35年前)からお付き合いのある



大先輩。S社長は、「タカノ」さんで、7年ほど働いたのちに独立した人物で、



会社名の通り、「モーガン専門」、、当時、ディーラーである「タカノ」には、日本枠台数



が決められていたのに対し、並行で新車をバンバン輸入できたものだから、販売台数で



うわ廻っていた。しかも、D物でも車検証型式は「不明」だったし、区別付かず。




今回も、お電話させていただき「お話」を、、



「当時は、ほとんどが「4/4」がメインで、ごくたまに「プラス4」と「プラス8」を」



とのことで、当個体のことも覚えていらっしゃった。



「ぜんぜん走ってないでしょ?」と、前オーナー様のこともご存じで、



記録簿は残されていないものの、車検証上記載で




・「令和2年2月」:「5.900マイル」



・「令和5年7月」:「6.000マイル」




で、車検は、「令和7年7月12日まで」あり、この時、整備を施したものの、体調不良にて



乗らず、現在の走行距離も同じ「6.000マイル」。



つまりは、「9.600km」! 奇跡の1台!




コンディションも、この距離に準じる。そこも、すごい。




「プラス8」の大半は、北米に輸出されたため、国内新車並行の「プラス8」でさえ珍しい。






さあ、この個体は、当社初入庫ものであるから、ここは一つ




「外装」編、「内装・及び機関」編と2部に分けて更に詳しく解説させていただく







まずは、その前に、お写真、怒涛の「168枚」!を ご参考に





 
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
  


外装:「コナート・グリーン」





この当時の標準カラーは、「コナート・グリーン」、「インディゴ・ブルー」、「ロッソレッド」、「ブラック」、



「ロイヤル・アイボリー」の5色しかなかった。



どの色でも、似合うかが、「コナートグリーン」が、もっとも英国車風だ。




塗装コンディションも、もち、素晴らしい。




当個体で初めて観たのが、、「幌」の「パイピング」。室内カラーに合わせた「ベージュの縁取り」、洒落まくりっ



幌も◎コンディションで、外張り・内張りともにドキレイ。



脱着は、完全に分離するタイプで、張るのも剥すのも簡単。




全長:「393cm」 小さっ



全幅:「163cm」 これが噂の「ワイドボディ」!



全高:「123cm」 低っ




車重:「920kg」 3.9LV8で、この軽さじゃね







モーガンのボディは、モデルにより異なるが、当個体の場合、



「グリル」、「前後左右のフェンダーアーチ部」、のみ「アルミ」、他「鉄」。



同年の「プラス4」なんかは、後部テールの廻りのボディが、「アルミ」製だったりするが、鉄多め なのは、



「プラス8」のパワーに対応するためであろう が、芸が細かい。



まったく、手作りのクルマというのは興味深い。



ボディ剛性は、、想像以上で、悪くない。






本来のモーガンは、なんでもかんでもオプションで、オーナー自らが装備を選択する。



当個体の、「前後バンパー」も「アルミ・ホイール」も「幌」も「サイド「窓」」も、「バゲッジキャリア」も、



「フォグランプ」、「リア・スペアタイヤ」も「可倒式フロント・ウインド」も、オプション、、



昔は、一番安いの って注文したら、エンジンを積んでなかった なんて笑い話まであった。




当個体も、まだまだ、これからでも選択できるオプション装備はある。




例えば、エクステリアだと、ボンネット・革ベルトとか、Fウインドウをレーシング・タイプに



だとか、室内だと「ウッドパネル」とか「ステアリング」とか、まっ それは、どうでも良いが、オーナーに必ず、



見つけて購入して欲しいのは、リア・キャリアに積む「トランク」。




モーガン純正(10万円代ほどで買える)が基本だが、、アンティークのトランクも悪くない、



ヴィトンあたりの、、 それを探すのが、また、モーガン乗りの楽しみとなる。









 
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
  




内装は、「ベージュ・レザー」。





オプションの「本革」シート。



標準は、ビニール・シートであるが、やはり、本革でないと、、雰囲気がでない。



走行距離が少ないから、まだ、「味」もでていないほど、コンディションも好い。








クーラーもパワステも ついていない。



モーガンはオートバイのような感覚、爽快感で走らせる車、、、



「モーガン乗り」たるものに、そんな野暮な装備は必要ない。



モーガンは、風の温度を肌で感じ、風の音を聞いて走らせるのである。



だが、、




寒い日のオープン走行時、、好く効くヒーターが、これほどありがたい物とは思わなかった。






計器は、スピードメーター、タコメーター、燃料計、電圧計、油圧計、水温計、ハザードランプ。



走り・に必要なものは全て揃っている。





後付けで、




・「カロ」の「CDオーディオ」



・「カロ」の「スピーカー」*リア荷物置く壁面に2つ



・「CDチャンジャー」* これは、いらないかも



・「無線機」本体に「アンテナ」「GPS」*使い方は、知らんけど、、いらんなら、外しましょ






走ってみた:





セル一発、キャブ車じゃないから、かぶることもなく、気が楽。




ショート・ストロークのシフトは、カチカチと 小気味よく入る。「5速」は、遊べる。



920kgほどの軽量ボディに、「3.9L」だもの、、必要以上に速い。



そして、取り回しが、面白過ぎる。「ラック&ピニオン」で、クイック・レスポンス、、コーナリングなんて最高よ。



リアは、「ドラム・ブレーキ」だけど、フロントは、「ディスク・ブレーキ」、効きます。




乗心地は、よくできた「クラシックカー」、リアなんて「固定ルーフ式」だもの。




この乗心地が、モーガンの魅力。




オープンで走ったが、グローブと耳当ては必要だわ。真冬じゃ。



しかし、いつもの場所で、一人撮影会をしていると、、やっぱ、絵になる車だわ~ 惚れ惚れ





モーガン乗りは、昔から洒落者の集まりだが、今、お洒落じゃない方も ご安心を・・・



あなたを MORGANというクルマが お洒落にしてくれるから、、。







近年、クラシックカーブームに 衰えはみえない。



海外オークションに出品される名のある旧車は、驚くほどの高値で落札されつづけている。



数千万、数億円の名車は、高嶺の花かもしれないが、



この「モーガン」、、それらに劣らぬ幸福感をもたらしてくれるはずだ。



戦前モデルの「本物」を、近代メカで 安価で安心して堪能できる、、





「モーガン」、、世界に類をみない 唯一無二の車である。







 これぞ、奇跡の1台!





お次の「一時預かり人様」募集〜!