株式会社シーザートレーディング
TEL.042-480-2222 (営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12
MAKER | VW |
MODEL | Type 2. DOUBLE CAB PICK-UP |
YEAR | 1971' model |
EXTERIOR | LIGHT BLUE & WHITE (ライトブルー & ホワイト) |
INTERIOR | BEIGE (ベージュ) |
PRICE \ | ASK |
MILEAGE | 中古並行車にて「不明」 |
AMMENITIES | US並行 左ハンドル (国内登録・2006年7月・国内2オーナー) 空冷OHV 水平対向 4気筒 1600cc(1580cc) 4速フロアMT(フルシンクロ) 全長:437cm 全幅:178cm 全高:191cm 重量:1240kg 定員:5人 装備: なんもなし 車検: 2年付き渡し |
COMMENT | VW「タイプU」 「ダブル・キャブ・ピックアップ」 ご存じ「カブトムシ・タイプ1」ベースのミニバン的「タイプ2」。 1950年3月、ジュネーブのモーターショーで初めてお披露目された、その小さなバス は、たちまち世界中を席巻していく。 VW流に「T1」で始まり、現在の、「T7」まで引き継がれる。 当個体は、1967年9月より販売された新型モデル、通称「レイト・バス」 これにて、初期モデルは、「アーリーバス」と呼ばれる。 タイプ2には、様々な「カタチ」がある。 初期モデルでも、 基本の「パネル・バン」:サイド窓なし 「ピックアップ」:トラック的な 「マイクロバス」:自家用 「デラックス・マイクロバス」:天窓&スライディングルーフ付の豪華版 「消防車」「救急車」 などがある。 当「ダブル・キャブ・ピックUP」(ダブル・クルー)は、「シングル・ピックUP」 モデル(1952年~)に遅れる事、6年、1958年に追加される。 私は、タイプ2モデルにおいては、「アーリー」の「DXマイクロバス」中の「21W」 と「23W」にしか興味がなかったのであるが、、、この個体を見つけてしまった、、 この変態的神秘ボディに一目惚れしてしまった。 正直、実車を観るのも初めて、、街でも見かけたこともなし、、 なんて、なんて「変」なんだ、、気にったわ~ で、 今回は、この「レイト・バス」に話を絞ろう。 1967年より発売された、全てが新設計モデルながら、フロントが「一枚ガラス」 になったのと「顔」が少々異なる以外、「アーリー」とほとんど変わりなく見える。 が、実は全て異なるのだが、なによりの進化は、 「1600cc」の強力エンジン、専用のトランスミッション、リアサスを独立懸架式に、 や、フロント・ブレーキをドラムから「ディスクブレーキ」(1970年8月~)にする などして、実用度が増し、「乗りやすくなった」ことであろう。 「レイトバス」は、1979年まで生産され、各年毎、輸出先仕様などで、細かく異なる が、大きく分類すると「3種類」に↓ ・「T2 1」:1967年~71年 ・「T2 1.5」:1972年(リアランプが小さな楕円から大きな四角縦型に) ・「T2 2」:1973年~1979年(フロントウインカーがバンパー下からヘッドライト 横に移動) こうして分けると、個人的な理想ベースモデルは、「1970年8月以降のディスク付き」 で、「1972年以前の小さな楕円ライト」となる。 と なると、「1971年」モデルしかない わけだが、「ダブル・キャブ」の生産台数 は、モデルの中で(救急車や消防車の特殊車輛を除き)、一番少ない、、。 「アーリー」は、1949年~1967年前期までの間に、トータル「68.100台」の生産。 「レイト」は、1967年後期~1979年の間に、トータル「2.465.000台」も生産された 生産期間は、はるかに短いのに、この爆発的生産台数、、それこそ実用性と人気。 例えば、 ・「パネルバン」: 「553.974台」 ・「マイクロバス」: 「585.265台」 ・「シングル・キャブ」:「247.317台」 ・「ダブル・キャブ」: 「155.782台」 「ダブルキャブ」」自体が、全体の「0.063%」の生産台数、、 そして「ダブルキャブ」の「1971年モデル」の生産台数は「14.893台」しかない。 全体の僅か「0.006%」って、、こりゃ探して見つかる次元の台数ではない。 と、、あったわ ここに! では、当個体のお話: 北米仕様 1971年モデル 左ハンドル 2006年 国内登録 後、2オーナー。 近年、セミ・レストアが施されている。 外装: 「ホワイト&ライトブルー」、オールペイントされているが、当社でも、気になった 箇所、少々仕上げ中~(この執筆中は、塗装工場) 荷台の左右ハッチは、本来 開閉するものだが、当個体は、固定してあった、、 塗装工場で元に戻す予定だったが、板金職人に反対された、、 この左右ハッチ、前後2ケ所の安易なフックのみで固定されていて、凸凹道などで 外れる可能性もあり、なにより、剛性が悪い、、とのことで、安全第一、固定のまま にします。 無論、リアのハッチは開きます。 全長:437cm は、当社的には、異常に小さい。 のだが、実車をみるとデカく感じる。全高:「191cm」のせいだろう。 にしても、相当に「変」なカタチだ、、 内装: 「ベージュ」ビニールレザー。 オリジナル風であるが、きれいすぎるので、どこかの時に張り替えたと思われる。 ボディオールペイント時に、室内もばらして、塗装されている。(写真参↓一目瞭然) 下廻りも塗装してあるし、なかなか がんばっている。 「フル」の新車戻し級レストアまでいかないが「セミ・レストア」済み。 「アーリー」の鉄板ダッシュパネルから、乗用車かよっ「3連メーター付きパネル」に 運転席に座ると、「アーリー」との違いがよくわかる。 あきらかに、ポジション的にも、ハンドルが回し易く、視認性も向上。 運転するのに、窮屈感がない。 ヒーターくらいは付いているが、、装備は、なんもなし(オーディオもカセット) でも、いらんでしょ。 このシンプルさこそベスト・ あっ、ステアリングの割れ は気になるので、交換しましょか。 機関系: 「空冷OHV 4気筒 1600cc」エンジン フロントは、「ディスク・ブレーキ」で、リアは「ドラム式」。 マフラーは、交換されているし、エンジン自体も いじっているようだが、 これは、パーツ豊富なVWエンジンの楽しみの一つでもある。 専門店がわんさかあり、パーツ入手にも、改良にも改造にも、困らない。 これを整備できる工場も、日本中にあるから、気が楽~。 要は、「ビートル」の整備ができればいいだけだもの。 総評: 「アーリー」は、レストアされて、綺麗な個体を見かけるが、「レイト」では、あまり 見かけない。 その理由は、作り続けていて、珍しくなかったから と、 実用性が高すぎて、乗り続けているから、だろう。 「レイトバス」は、本国では、1979年生産中止で、後継モデル「カラベル」にバトン を渡すが、なんと、79年生産中止後も「メキシコ」と「ブラジル」の「VW工場」 で引き続き作り続けた。実用のトランスポーターモデルのみだが。 が、「メキシコ工場」が、2003年に生産中止 「ブラジル工場」も、2013年、ついに生産中止。 こうして、新車入手は不可能となり、いよいよ「レイト」も「コレクターズ・アイテム 」の仲間入り。 こうなると、今後は、生産台数の少ない「ダブルキャブ」の価値が〜 の前に、乗り倒して遊びましょ。安いうちに。 ただただ眺めているだけでも、おもろい。 家族5人で、お出かけもできる。 リアシートの座面を外すと(写真撮り忘れたので、戻ってきたら撮影して追加UP) 座面下から、荷台下30cmほどまで広がる、広大な荷物スペースがある。 荷台の長さは、「1755mm」だから、サーフボードなら斜め置きしかできないけど、 このクルマが、海辺に佇んでいる姿、、想像しただけで、、渋いよね~ 実は、超~貴重な「1971’ ダブル・キャブ」 知らなかったでしょ? 「一時預かり人」募集〜! まずは、お写真、怒涛の「150枚」を、ご参考に↓ |