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Rolls-Royce Bentley Specialist

株式会社シーザートレーディング
TEL.
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営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12

CAESAR COLLECTIONSHEADLINE

INTERMECCANICA

  MAKER INTERMECCANICA
  MODEL 356 SPEEDSTER
  YEAR 2002'
  EXTERIOR SIVER Metallic


(シルバー・メタリック)
  INTERIOR
BLACK
 



  PRICE \ ASK
  MILEAGE 39.415 km
  AMMENITIES






2002年 製造モデル 国内:2003年2月 登録




空冷水平対向OHV 4気筒 (ブラジル製 VW/ BR新品エンジン搭載)



1584cc  ソレックス・ツインキャブ




4速フロアMT(フルシンクロ)



 

馬力: 70馬力










全長:389cm


全幅:169cm


全高:125cm




重量:830kg



定員:2人







特別装備:




・「全輪・ディスクブレーキ」



・「パワーウインド左右」(巻き上げ式ガラス)



・「CDオーディオ」



・「ETC車載器」









稀に見る極上個体!





車検:2年付き渡し



 
  COMMENT




「インターメカニカ」社の




「356スピードスター」!





このモデルは、ただの「レプリカ」でない。



壮大なドラマのもと、完成した執念の傑作モデルである。



「356スピードスター・レプリカ」というより、自動車メーカー「インターメカニカ」



製の新作モデル。ほかのレプリカとは次元が違う。





まずは、




本家「ポルシェ・356スピードスター」を おさらいしておこう:



1948年から生産された「356」モデル



・48’~51’:「グミュント製356」



・50’~55’:「356 プレA」



・55’~59’:「356 A」



・59’~63’:「356 B」



・63’~65’:「356 C」




「スピードスター」は、1954年9月に登場する。(356 プレAベース)



アメリカ市場向けに、ボディを軽量化、装備を簡素化したオープンモデルで、



当時のポルシェの最安値モデル。



幌も1枚もの、サイドウインドはなく、脱着式のサイドカーテン、



ボディは、ドアとリアフェンダー部を新たなデザインに、サイドモール付き。



特徴は、より丸っこいボディと、低いフロントガラス。



ただし、エンジンは、最強の「1500」か「1500スーパー」からの2択。



ギヤ比を替え、加速性能重視。実際に、最安値モデルのくせに、加速性能は、1番。



人気爆発。



1955年10月:「356 A」に (で、ベースがAに)



計器類が大型3連に(以前は大型2連にセンターに小型1)



選択できるエンジンは、これまた最強の



・「1600」(60馬力)か・「1600スーパー」(75馬力)か「カレラ1500GS」



(100馬力)か



1958年8月:ちょい豪華版「コンバーチブルD」に(スピードスター生産中止)




「コンバーチブルD」は、Fウインドが高く角ばっているので、すぐに判別できる。



このモデルは、1959年9月:ベースが「356 B」に



で、その名を「ロードスター」に変更




なので、「356」のオープンモデルには、「カブリオレ」「スピードスター」「コンバ



ーチブル」「ロードスター」の4つがある。










生産台数:「ポルシェ356スピードスター」





・「1954年」:「 200台」(プレAベース)


・「1955年」:「1700台」(プレAベース)、「356 Aベース」:「100台」


・「1956年」:「850台」 (Aベース)


・「1957年」:「841台」(A・T1ベース)、「T2ボディ」:「575台」


・「1958年」:「556台」


・「1959年」:「 32台」*特注


       
トータル:「4854台」



3種のベースが存在するが、もちろん、人気は、プレAベースの最初の「1900台」。




さてさて、



上記をふまえた上で、「インターメカニカ356スピードスター」の物語:






「インターメカニカ」社の創業者「フランク.A.ライズナー」氏の人生は、



ぜひ映画化して欲しい ほど、面白く、波乱万丈、ジェット・コースター人生。



ただ、間違いなく言えるのは、「天才」である ということ。




これは、一冊の本を読むと全て理解できる。




「インターメカニカ  不屈のプランシング・ブル伝説」



著者: 近藤 拓氏   


発売: 東京漫画社




初版は、平成17年11月 であるが、いまでも入手できる。






まっ ↑をお読み頂く前に、抜粋して、歴史を ざっくり






物語は、




1956年 ミシガン大学のキャンパスから始まる、、



校内で、自動車工学の難しい本を楽しそうに読むハンガリー人の青年、、



父(バイクメーカーCEO)以外で、こんな専門書を楽しそうに読む人を初めてみた



美しき女性、「ポーラ」、「フランク」との出合いだった。



二人は、同じく、ナチスに故郷を追われた移住者だったこともあり、



曰く「3分で恋に落ちた」





二人は、1958年に結婚、故郷ヨーロッパへ新婚旅行へ出かける。



旅の途中で、イタリア「トリノ」へ、、ご存じ、ここは自動車産業の街、



ちょうどこの街に着いたとき、フランクが所有、売りに出していた「T型FORD」が



「売れた」と連絡が、、フランクは、その金で、この街で会社を起こそう って、。



さっそく、会社用の「ガレージ」を借りる。 家は、乗ってきたキャンピングカーの



まま でだ。



1959年「インターメカニカ」社 創設



最初は、いろんなメーカーの車のチューンナップキットの販売。



これが、優れモノで、一気に評判に



1960年 FIAT500ベースの「インプ」製作。



ニュルセンブルグサーキットのコースレコードを未だに持つほどの速さっ



100台以上のオーダーが入るが、びびった「FIAT社」が部品供給停止。



その後は、自動車メーカーに転身して、完全自社製作モデルを



62年「アポロ」。


65年「イタリア」


70年「インドーラ」。



この車は、GMエンジンを積んでいたが、またまた、あまりの高性能にびびった「GM」



がパーツ供給停止。



一事が万事、この調子。出る杭は打たれ続ける。



1974年 窮地に落ちいった「フランク」は、カルフォルニア州の工場誘致の誘いで、



アメリカに新天地を求めることに。



この時、キャンピングカーで始まった夫妻の家は、広大な「城」となっていた。



この城は、本物の古城で、「ライズナー城」(フランクの名)と呼ばれていた が、



スタッフの退職金や会社の残債整理で、売却、



夫妻は、ほぼ一文無しでカルフォルニアに到着する。



夢に燃えていたが、、1ケ月後、オイルショックで大恐慌に、、、誘致話は無くなる。



もう 知らんがな。



ボロアパート住まい、、それでも、フランクはめげない。



中古車屋で、整備のアルバイトで生計をたて、次なる夢をカタチにかえようとしていた




それが、「356スピードスター」の「本物より高性能なレプリカ」である。



1976年:「インターメカニカ」「356スピードスター」発表。寝る暇なしかよっ



3年間で、600台を売りあげて、またも復活。



が、それじゃ映画化されない。



1979年 またもアメリカ経済崩壊 おいおいおい



1982年 安住地を求め、ロスからカナダのバンクーバーへ移転。 



「356ロードスター」製作 これもそこそこ売れる。



得意の「スピードスター」ではなく、「59’~ロードスター」を作った理由は、



「スピードスター製造」の権利を「CMC社」に売却していたため(おそらく、1978年



に と思われる)。



売却の際の条件が、「20年間、スピードスターは作らない」であった。



(この縛りが溶けたのち、「スピードスター」再生産される)




1985年 自社製「角型チューブラーシャーシ」を開発



それ以前は、他社レプリカメーカー同様、「ビートルのシャーシ」



これにて、「レプリカ」の粋を超え、エンジン以外は全て自社製に、しかも高性能。



ふつうの「レプリカ」は、ベース車があるものだが、、。



これには、世界中の「356」マニアから賞賛が、



その中に、一人の日本人が、、オリジナルの「356」を複数台所有、いくら整備しても



完璧にならない「オリジナル」に手を焼いていた、兵庫県に住む「堀井 正昭」



その人である。




彼は、「インターメカニカ」という会社が「素晴らしい356」を作ってくれる という



話を聞いて、速攻で、航空機のチケット買う。



1986年 アメリカのロスに、、が、すでに「IM社」は、バンクーバーに移転したのち



探しまくって、やっとの思いで、バンクーバーの「IM社」に辿り着く。



フランクと会い、その思いを伝えた。



その熱意に、、フランクは、望み通りの「356」を作ることを快諾。



完成した個体が、堀井のもとに届くと、堀井は、全てを分解、、パーツごとに



改良点をレポート、提案する。



天才エンジニア「フランク」と熱意の人「堀井」のタッグの始まりである。



更に、改良された車を見て堀井は、感動。




この感動を多くの方にも体感してほしい と自ら「日本のディーラー」となる。



それが、兵庫県加古川市にあった「インターメカニカ」総代理店「ウルフブルグ商会」





二人で完成に粋に達した そのモデルは、もはや「新型モデル」。



「インターメカニカ」社は、元来「自動車メーカー」で「レプリカ」メーカーではない



その技術力が、なにより他社ものとは違うところ。




まず、「シャーシ」、



レーシングカー製作を得意としていたフランク渾身の軽量頑強 角型チューブラー、



本物ポルシェのエンジンさえ積めるように設計されている。



そして、「ボディ」、



グラスファイバーであるが、製作を担当していたのは、バンクーバー郊外の「ウエスト



コーストファイバーグラス社」



この会社は、豪華パワーボートの製造販売が本業。船会社。



長年、海水の中でも耐久し、壮大なパワーのエンジンを積むボートの剛性にも耐える。



しかも、一体成形、それが、軽量な「356」の上に載るわけだから、耐久性・剛性は、



余裕の別物。



事実、当個体も、初めてドアをしめた際、驚いた。まさか、これがファイバー?



カチリ、、散々ファイバー製のクルマを診てきたが、これは最高・最強だ。



あの徳大寺さんも、この車のことを「世界一剛性の高いクルマじゃない?」




当モデルは、カタログでは「1955年スピードスター」



メーター類の配置(大型2連の小型1)、テールの丸2つレンズ(後期ティアドロップ



1つものレンズ)からして、



1955年前期まで(プレAベース)の55’スピードスターだ。分かってるな~




そんで、エンジンは、



ブラジル製「VWエンジン」新品



空冷水平対向4気筒OHV  BRエンジン  1600(1584cc)



「ソレックス・ツイン」キャブ



4速フロアMT



70馬力



Fサス:Wトレーディングアーム・トーションバー



Rサス:セミトレーディングアーム・トーションバー



Fは、「ディスク」で、Rは、「ドラム」が標準だが



当個体は、リアも「ディスク」ブレーキに。



オリジナル「ポルシェのスピードスター「」にはない、巻き上げ式サイドウインド。



標準は、手巻き だが、当個体は、「左右ともにパワーウインド」



スイッチは、ダッシュ左下に隠す。




「プレAベースの本物スピードスター」の実車なんて見たことないから、なんだけど、



メーター類、スイッチ類の配置も同じ、、ステアリングも同じで、ホーンリングなし



まで再現してる(が、これは後から交換していると思う ポルシェのに)。



シートデザインも同じ風、、ボディ自体は、「本物」借りてきて採寸してるから、



区別できず、、スピードスター素人の私にゃ、パネルに



「INTERMECCANICA」のログがなきゃ分からない、、。










2001年  「フランク」が亡くなる。会社は息子の「ヘンリー」が継ぐ。



2009年  「堀井」さんが亡くなる。インターメカニカの総代理店は、その後、



世田谷区の「インターメカニカ東京」が引き継ぐ。



最終、、



2022年10月17日 カナダの本社「インターメカニカ」廃業。



つまり、もう「インターメカニカ」モデルを入手することはできない。



この先は、数百台売れた「356」と数十台しか売れていない「キューベルワーゲン」を



大切に維持していくほかない。



幸い肝心の機関系が「VW」なので、パーツの入手はどうとでもなる。









では、当個体のお話:




2002年2月 製造 (ボンネット内にプレートあり)



国内登録:2003年2月



ってことは、船輸送、予備検査取得、名義変更などなどで、数か月を要するから、



ディーラーものだと思われる。もしくは、新車並行、どちらも「型式」は「不明」。



走行距離:「39.415km」



スピードメーターも「km」だしね。





自動車メーカーであるから、車検証の「車名」も「インターメカニカ」



国内、3オーナー。




当社 初入庫個体。



探してたんです、、このモデル。やっとGETできた~



「インターメカニカ」が生産していたのは、「スピードスター」「ロードスター」



「キューベルワーゲン」の3モデルのみ。



これでGET出来ていないのは、「ロードスター」を残すのみ。



「インメーメカニカ」、特に、完成系「85年~」物は、海外じゃ高すぎて買えないの



で、国内で地道に探すほかない。




前述の「スピードスター20年縛り」が終わったのが、おそらく、1998年ごろのはず



だから、82年から作り続けた「ロードスター」より、「スピードスター」を探す方が



難しい。



にしても、年間生産台数が、25台ほどだったというから、どちらにしても、球数は



かなり少ない。







さて、当個体、、走行距離以上に◎コンディション!



よくできてるわ~



ぜひっ ドア開閉してほしいね  驚くよ~ その精度。いまだズレなし。




外装は:





「シルバーメタリック」、ポルシェでも、正規名称は同じ。



塗装状態も◎。



「スピードスター」にしかない「サイドモール」も再現。



ミラーもドイツ製の同じ風の。




全長:「389cm」 丸顔 



幌も秀作。ジャーマン1枚ものだが、骨組みがしっかりしていて、決して「傘」レベル



の幌ではない。ラック2ケ所止めで簡単。



トノカバーもあり。




内装は:



「ブラック・レザー」。オリジナルと区別できないバケットシート。合皮。



キレイよ~



あと改良で、左右パワーウインド、、できるんだっ




アルパインの「CDオーディオ」に足元左右に、ドイツの「ブラウプンクト」スピーカー





機関系:




あれこれ手が加えられている。(写真参↓)



リアまで、ディスクブレーキにしてるし、、



好きだったんだね~ 前オーナー様は、、。




乗ってみた:



アクセルを2度踏みこんで、、セル一発、、好い感じ。



アイドリングの時点で、調子良いのが分かる。



走り出すと、なかなか廻るエンジンに感動



レッドゾーンは、5500回転だが、最大馬力は、4400回転で、



が踏みこめば、4400回転を超えて、レッドゾーンまでイケそう。



こりゃ楽しいわ。



2本出しマフラーの音もいいね。



2002年新品エンジンだから、気を遣わずに乗れるのがよい。



仮に「本物」だと、5千万円以上、、怖くて乗れませんっ



この個体であれば、長距離運転も楽勝。



ファイバーだから、ボディも腐らない。



んで、安価で入手できる。



もっとも、それがいつまでかは??



例えば、私の好きな「300SLガルウイング・レプリカ」の「ガルウイング社製」の



90年代は、数百万円台相場だったけど、今や3千万円オーバー、、もう買えない、、。




実際に ジャンジャン乗り回したい方、



もしくは、私のように映画で、このクルマを観て、いいな~組合の方は、これに限る。




「356スピードスター」が登場する映画:




・「トップガン」 *女性教官が乗っていた。



・「48時間」1と2  *エディマーフィの。



・「60セカンズ」  *ニコラスケイジが盗む



・「マルホランドラン」 *チューンドワイドボディの



・「ドク・ハリウッド」 *マイケル・J・フォックスの



・「キッド」    *ブルース・ウイルスの




などなどに登場する「356」は、全て「インターメカニカ」ものだもの。







まっ ご試乗していただければ、私が好きな理由も分かるかと、、



そんなわけで、「一時預かり人」募集~





その前に




まずは、お写真、怒涛の「146枚」を ご参考に  ↓








故「フランク・A・ライズナー」氏  故「堀井正明」氏 に 捧ぐ