株式会社シーザートレーディング
TEL.042-480-2222 (営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12
M.BENZ |
600 PULLMAN |
2001 |
Obsidian-Black (オブシディアン・ブラック) |
BLACK- Leather (ブラック・レザー) |
SOLD |
37.933km |
ヨーロッパ仕様 新車並行 左ハンドル 水冷V型 12気筒 SOHC 5785cc 5速フロアAT 馬力 :367ps/5500rpm トルク:54.1kgm/4250rpm 全長:616cm 全幅:186cm 全高:146cm 重量:2490kg 定員:6人 フル装備プラス 冷蔵庫、電動パーテーション、ピクニック・テーブル、大型モニター、 HDDナビ、地デジTV、バックカメラ、他 内外装機関共に超極上車! 車検:平成29年 1月8日まで |
「600 PULLMAN」 ご存知、「W220」(98’〜05’)ベースの6人乗り「リムジン」。 その名は、「600プルマン」 このモデルが登場したのは、1999年 V型12気筒 5785cc 367馬力の「S600L」をベースに 全長を1mも伸ばして、 全長:616cm! 同じく「プルマン」の名を持つ V型8気筒の「500」もあったが、、 個人的には、「600プルマン」の名がなければ意味はない。 ただ、、実際には、「500プルマン」の方が売れたため、「600プルマン」は珍しい。 「600」という響き、、 実用だけの「リムジン」でも良いが、やはり、ヒストリーが欲しい。 この車は、あの車と同じ名を持つ、、 そう、、通称「グロッサー・メルセデス600プルマン」。 このクルマに乗る前には、必ず「グロッサー600」のことを知っておくべきだ。 私のような変態になると、W220の歴史には興味がないので、むしろ、「グロッサー」 の解説に主文をおく。 平たく言うと、「W220プルマン」の場合、詳しいことを知る必要はない。 だが、「600プルマン」の歴史は、必修なのだ。 そんなわけで、はじまり はじまり 戦後(1951年)に発表されたベンツの大型モデル「300」の後継モデルとして、密かに 開発が進められていた「グロッサー・メルセデス600」は、1963年、フランクフルトの モーターショーでそのベールを脱ぐ。 世界一の高級車の座を狙って、当時のメルセデスが持つ全ての技術を投入し、開発され た「600」は、「世界で最も豪華な乗り物」として世界中の人々の度肝を抜いた。 *当初(63年9月)、発売された「600」は、ショートボディ(サルーン)の「600リム ジーネ」で、63年11月には、ロングホイールベースの「プルマン」が追加される。 国内では、ごっちゃにされがちだが、ショートホイールの「リムジーネ」は、 「プルマン」ではない。 とはいえ、ショート・ホイールの「600リムジーネ」でさえ、全長は、554cmもあり 、「プルマン」に至っては、全長:624cm、ホイールベースは 390cmと、当時の ファンタム5、現行のNEWファンタムをも凌ぐ巨大サイズであった。 因みに「プルマン」とは、「豪華な寝台列車」の意味で、語源は、、アメリカの偉人 「ジョージ・プルマン」(1831’〜1987’)によって、1958年に設立された 「プルマン」社によって製作された豪華寝台車両の名から、、、後に、豪華系列車車両 を総称して「プルマン」と呼ぶようになる。 つまり、鉄道用語であるが、現在でも、豪華寝台列車の車両を「プルマン」という名で 呼ぶ国は多い。 車でも、戦前は、「プルマン」タイプと呼ばれた豪華リムジンが多く存在した。 「600」が世界中の人々を驚愕させたものは、その巨大なボディサイズだけでは なかった。 新設計のアルミ合金製V8・6332ccエンジンは、ボッシュ製インジェクションで、 250馬力を発生、トルクは51.0kgm、、数字的には今となっては驚くべきものではな いが、このパワーを最大限に無駄なく、タイヤに伝える駆動系の設計が素晴らしかった といわれている。 0−100km/h 「リムジーネ」で、9.7秒、「プルマン」で、12秒、 最高速は「リムジーネ」で、205km、なんと「プルマン」でも「200km」に達した この巨大なボディを持つ車は、例えば、当時のポルシェと互角の性能、もちろん、並の スポーツカーでは、太刀打ちも出来ないほどのスーパーカーだったのである。 また、装備と、そのシステムが凄い。 プルマンの2790kgに達する その巨大なモノコックボディを支えるサスは、フロント がダブルウィッシュボーン、リアは、シングルジョイント・スィングアクセル、全輪独 立懸架と、今となっては特筆すべきものでもないが、、これにエンジン駆動のポンプか ら車高自動調整機能を持つ「エアサスペンション」が組み合わされている。素晴らしい 乗り心地はもちろん、この「エアサス」は、マニュアル調整も可能で、ハンドル脇にあ るスイッチで、上下5cmほど車高を調整することもできる。 ブレーキは、フロントWキャリパーの全輪ディスクブレーキ、しかもエアサーボつき。 特筆すべきは、油圧によるバキューム方式で作動する 全パワーウインド(プルマンは、ストレッチ部分中央のドアまで開閉する) 、リアのパワーシート、ガラスパーテーション、サンルーフ、全ドアロック、チルトハ ンドル(伸縮)、、なんとトランクまで、スイッチ一つで瞬時に開閉させる、、終いに は、トランク内にあるスペアタイアも、油圧でせりあがってくるから驚くほかない。 しかも、この動作は、モーターやチェーンを介していないため、音も無く作動する。 生産台数: 1963年から最終の1981年までの19年間で、「リムジーネ」と「プルマン」を 合わせ、 「2677台」しか生産(オーダー)されていない。 内訳は、 「リムジーネ」が、「2190台」 「プルマン」が、 「428台」 「ランドレット」が、 「59台」 これは、19年間もメルセデスが販売したモデルとしては、異例に少なく、 例えば、同じエンジンを積んだ「300SEL6.3」は、1968年から1972年の5年 間で、6526台を生産しているし、まして、戦後メルセデス、稀少車の代名詞 「300SL」でさえ、ガルウイングとロードスターを合わせ「3258台」が生産されてい る。 「600」を所有した有名人も、枚挙にいとまがないほど多い、、国王クラスは多数、、 デビー婦人の元旦那スカルノ大統領、、キューバのカストロ議長もお乗りになっていた し、、、ローマ法王、海運王オナシス、エルビス・プレスリー、ジョン・レノン、ジャ ック・ニコルソン、エリザベス・テーラー、フランシス・フォード・コッポラ、カラヤ ンなどなど、、歴史に名を残す著名人が、ずらりと名を連ねる。 当時も今も、世界中の国王、貴族、大富豪、、マニアの方にも、絶大な人気を誇る 「600プルマン」、、その名は、ロールス社をも震え上がらせた、、 どうよ! これで、いかに「600」が凄いクルマであったか ご理解頂けただろう。 = 「500」じゃなくて「600」の名が欲しい理由も ご理解頂けただろう。 しかし、、W220・プルマンの解説に「グロッサー」のことを、ここまで書く変態は 世界に、いないであろう。 では、当「W220プルマン」で知っておくべきこと、、 それは、当モデルは、メルセデス(ダイムラーAG)と傘下の「AMG」の技術陣、双方 の英知を結集して開発したモデルであるということ。 ダイムラーAGは、多くの生産工場を持っているが、当個体を生産した工場は、 シュトゥットガルトにある主力工場「ジンデルフィンゲン」工場だ。 それも、AMG監修の元、その中にあるスペシャル部門のスペシャル職人によって、 多くをハンドメイドで作られている。 この工場には、難易度の高い高額モデルを作れる職人を集結させていて「マイバッハ」 も、この工場で作られている。 海外では当モデル名を、「600PULLMAN・AMG」と紹介している場合もあるが、 うそではない。 さて、当個体の お話 ヨーロッパ仕様(本国仕様)新車平行・左ハンドル 法人2オーナー 走行距離:37.933km! 外装は、「オブシディアン・ブラック」 神秘的な光を放つ溶融溶岩「オブシディアン」は、パワーストーンとしても有名である が、、そのカラーが混ざったブラック・メタリック。 塗装コンディション、当然◎。 全長は、616cm これは、02’に発売された「マイバッハ」の長いほう「67」と、ほぼ同じ全長である。 前述の通り、AMG技術で作られたメーカー・リムジンであるから、「作り」に隙が ない。社外リムジンのように、ボディを ぶった切って伸ばしたリムジンではない。 ボディ剛性は、エンジンのパワーより勝る。 驚いたのは、当個体、真ん中に、もう1枚ドアがあること、、。 そう、6枚ドアなのだ。 その真ん中のドアは、メンテナンス用で、普段は開けることはないが、これは親切だ。 内装は、「ブラック」レザー 豪華なこと、この上ない。 リア・シートは、対座の4人乗りで、対座部分のシートでさえ、ゆったりと座れる作り は流石だ。 どの席に座っても、、そこは、航空機のファースト・クラス状態。 ピクニック・テーブルはあるは、冷蔵庫はあるは、モニターはあるは、電動パーテーシ ョンはあるは、、もう お祭り騒ぎ。 運転席とて、特等席だ。 決して狭くない。 これなら、運転も苦にならない。 「グロッサー600プルマン」の欠点は、維持費が べらぼうなことであるが、 この「600プルマン」であれば、普通のメルセデスと同じ。 想定される「使い方」は、 その1:ワンボックスカー替わりのファミリー用 お父さんが運転手で、後に家族を乗せて お出かけ。 その2:ビジネス用 後部シートで、取引先と商談 やり手ビジネスマンごっこ その3:送迎用 例えば、結婚式場での送迎やVIPの送迎などにピッタリであろう。 その4:運転するのみ 世の中には、リムジン・マニアなる方がいて(うちのお客様にも)、 後に乗ることには興味なく、巨大な車を運転することに至上の幸福を感じる。 その5:大統領ごっこ ロシア大統領は、「エリツィン」さんの時代から「600プルマン」*W140 を大統領専用車としている。*ただし「プルマン・ガード」=防弾仕様。 「プーチン」さんは、W220「600プルマン」、「メドヴェージェフ」さんは、 W221「600プルマン」 Fフェンダー左右に適当な「旗」立てて、車列の前後に黒塗りベンツ数台で 走行したら、おまわりさん、、敬礼すると思うけど、、。 使い方は自由自在。 どちらにしても、当モデルは、究極の実用車である。 だが、忘れてはならない。 当個体の名は、 「600プルマン」 まずは、写真73枚を、ご参考に、ご検討のほど! |