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RollsRoyce Bentley Specialist

株式会社シーザートレーディング
TEL.
042-480-2222 (
営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12

BENTLEYHEADLINE

ARNAGE-EIGHT

  MAKER BENTLEY 
  MODEL ARNAGE-EIGHT(8) 
  YEAR 2008'
  EXTERIOR DIAMOND-BLACK


(ダイヤモンド・ブラック・メタリック)
  INTERIOR BELUGA-LEATHER 

(ベルーガ・レザー レッド・ステッチ)
  PRICE \ ASK
  MILEAGE 58.458 km
  AMMENITIES



ディーラー車 左ハンドル 



国内10台(世界でも10台)限定車




V型 8気筒 OHV 6761cc 



水冷インタークーラー付き「ハイパフォーマンス・ツイン・ターボ」





6速AT





507馬力/4200rpm




トルク:
102kgm/3200rpm




最高速:288km





0−100km :5.5秒




全長:540cm


全幅:193cm


全高:160cm


車重:2570kg



定員:5人




装備:





Wエアバック、サイドエアバック、電動チルトハンドル、ABS、ESP、



電動格納式ミラー(ヒーター付き)、全席パワーシート+全席シートヒーター、



Fメモリーシート(4人分)+Fランバーサポート、ウッド張りバニティミラー、



前後パーキングセンサー、ピクニックテーブル、前後にツインカップ・ホルダー、



ムートンマット、他フル装備







・電動サンルーフ



・降下式 「フライングB」マスコット



・19インチ・ブレード・デザイン・ホイール



・トランク内に「傘」2本






「エイト」専用装備





・サイドダクト



・4本だしマフラー



・スモークド・マトリックス・グリル



・スモークド・ユニオン・ジャック エンブレム



・ボディ同色 リア・ライト廻り



・スモークド・エンジンチューンド・アルミ パネル



・上記アルミ張り ピクニック・テーブル



・ベントレー「刺繍」



・レッド・ステッチ



・ジュエル(メッキ)給油フタ



・スポーツ・ペダル






後付け:




* カロ「HDDインダッシュ ナビ・地デジTV」 



* バック・カメラ & フロント・カメラ 切り替え可



* レーダー探知機



* ETC車載器



* トランクにラグマット









内外装機関ともに超〜極上車!





車検:令和6年 11月15日まで



 
  COMMENT

「アルナージ-T」







10台限定車「エイト」







珍しい限定モデルが入庫したので、この機会に「アルナージ」の歴史を



少々 おさらいしておこう。







1998年に登場したル・マン サーキットの名物コーナーの名を持つ「アルナージ」



1980年から長きに渡って生産されていた「SZ系」モデルの新型後継モデルであった。



ベントレーは、「アルナージ」、ロールスは、「セラフ」



双方ともに、当時、買収先と決まっていたBMW製のエンジンを積んで発売される。




発売当初の「アルナージ」は、BMW製 V型8気筒 4398cc ツインターボ付き



エンジンを搭載していた。



過去の事例に基づけば、このモデルは、10年ほど生産されていたはずであるが、



実際には、2000年で生産中止となる。



その理由は、ロールス社の買収に VWグループが勝利するから。



最終、ロールスの商標だけは、BMWが買収することになるから、話が ややこしい。



まず、ベントレー・ブランドとクルー工場 及び 従業員を手に入れたVWグループが



したことが、BMW・エンジンを積むベントレーの生産中止だったわけだ。



そうして、「アルナージ」には、急遽、一旦 生産中止となっていた



元のロールス製V8 6.75Lシングルターボ付きエンジンが積まれる。




これが、1999年10月に発表、2000年から発売された




「アルナージ・レッドレーベル」である。




同時にBMW「アルナージ」は、「グリーン・レーベル」として改名



区別できるようにして2000年までオーダーは受け付けていた。



それも、2000年末には完全に生産中止となり、ベントレー 4ドア・サルーンモデル



は、なぜか、1959年から使い続けている伝統のV8を積む「レッド・レーベル」のみ



のラインナップとなる。



これは、一般的には、前代未聞なことであろうが、、



結果、「レッド・レーベル」は、「グリーン・レーベル」より、、



売れた。



そう、ベントレーファンは、多くの場合、あのV8エンジンのファンでもあったのだ。




一方、「セラフ」は、BMWの取り決めにより、2002年で生産中止、



聖地「クルー」工場でロールスが作られることは、その後なくなる。




これにより、「クルー」工場で生産される車、、つまり、ベントレーの方が正道という



気運が高まる、、、



更に、2002年、エリザベス女王が歴史上初めてベントレーのステート・リムジンに



乗りパレードしたことによって、決定的に今後は、ベントレーこそ本流であることを



世界中に知らしめた。






VWの大資本をバックに、



2002年3月には、レッドレーベル(シングルターボ)をツインターボ化、



「アルナージ・R」に進化させる。





翌4月には、スポーツモデル「アルナージT」を追加。



これにより、「アルナージ」は、2つのコンセプト分けされたモデルを持つことになる



スポーツ・サルーンの「T」とラグジュエリー・サルーンの「R」だ





このモデルは、単にモデル名の変更のみならず、大幅な改良が施されており、



それは、



・エンジンは、総計で 50%が新設計、残り 50%のうち、80%に見直し


 
 つまり、それまでのエンジンの90%に改良が加えられている。




・「レッド・レーベル」に比べ、ボディ剛性が、57%向上




・エンジン・パワーは、「レッド・レーベル」の405馬力から





 「T」の場合               


 
  457馬力/4300rpm


  89.29kgm/3250rpm



 
  最高速:257km



  0−100km :5.7秒





と、劇的に進化!



この時点で、「アルナージ・T」は、「世界最速4ドア・サルーン」の座に君臨する。



(後に フライング・スパーに その座を追われるが、、)










そして、



2005年 :フェイスリフト ヘッド・ライトがボディ一体型に



ボディ剛性は、さらに、65%UP!







2007年 :最後の改良




・排気量が、6747ccから 「6761cc」に!



・4速ATから ZF 6速AT(マニュアルモード付き)に!



・ターボ・タービンが「ギャレット」製から「三菱」製に!



・ 馬力は、457馬力から 怒涛の「507馬力」に!



・ トルクは、89.3kgmから 怒涛の「102kgm」に!



・最高速は、257kmから 怒涛の「288km」に!




・0−100km加速は、5.7秒から 怒涛の「5.5秒」に!










2007年以降モデルは、見た目で分かる。



グリルの下に降ろすことのできる「フライングB」マスコットが付く



このマスコット、新デザインで、以前と「B」の向きが 逆になっている。



逆にしたのは ある種 正解で、本物「ベントレー」=1920年代の



「WOベントレー」時代の「B」と同じ向きとなった。




これが、2009年で生産中止となった「アルナージ」の最終進化系モデルである。



その後は、「ミュルザンヌ」にバトンを渡すが、、



人気と評価は、未だに 当モデルの方が高い。




「アルナージ」は、この「6速AT」となった最終モデルで、その集大成を見る事が



できるが、07’〜09’ この間に新車を購入された方は極端に少ない。



2008年9月におきた「リーマンショック」で株価は暴落、、



そして、時は、安価な「フライング・スパー」の全盛期であったからだ。











「エイト」の お話




名の由来




2008年の限定車だから、「8」か、もしくは、



「エイト」と聞くとSZ系時代の「エイト」を思い出すが、、



違った、、



当モデルの「エイト」は、なんと1920年代の「WOベントレー」の「8L」



ウォルターオーエン・ベントレー師匠が、最後に作った巨大エンジン「8L」



1930年~1931年「100台」



このモデルをオマージュしているそうな、、。



当時の「ロールス社」さえも震えあがられせた「8L」、、、で、「WOベントレー」



の会社ごと買収することになる。




さて、当モデル





前述の「エイト専用仕様」が施されているが、中身は「T」と同じ。




国内限定「10台」 世界でも10台






新車時価格:3450万円



スタンダードの「T」より、155万円UPのみ、、どう計算しても お得、




因みに




「アルナージT」は、2002年〜2009年の間に「2100台」の生産。




アルナージと名がつく= 1998年〜2009年までのモデルでさえ、



トータル:8241台の生産しかない。




更に、当「8」を含める最終モデル(2007’~2009’)の生産台数は:





          左H    右H



2007年:    130台    81台    :211台



2008年:     41台   53台    : 94台



2009年:     72台   52台    :124台



このほかに、「ファイナル・エディション・アルナージ」と称するモデルが「96台」




で、トータル:「525台」



当個体は、世界に散らばる「08’ 左」:「41台」中の1台。




その前に、「世界限定車10台」!




このモデルが、なぜに日本だけで販売されたのかは、知らんけど。








当社で「8」を扱ったのは、3台だけ。残りの7台は、行方知らず、すでに海外に



移住してしまったのかも、、





さて、当個体の場合、外装は、「ダイヤモンド・ブラック」、、




当初「8」10台の共通点は、外装「ブラック・サファイヤ」という話だったが、、



違う色、、あった。 扱った 他2台は「ブラック・サファイヤ」だったし。





内装は、「ベルーガ」




これも、「8」10台の共通カラーとされたが、他のカラーも存在する。





更に、その他の細かい仕様は、1台づつ異なっていたようだ。



例えば、当個体のシート・ステッチは、「レッド」だが、以前販売させて頂いた個体



は、「ホワイト・ステッチ」だったし、「ウッド」が「ピアノブラック」だったりと



10台全て集めて比べれば、実は同じ仕様は、まったくないかも知れない。




扱った3台の「8」の共通点は、




「エンブレム」「スモーク・アルミ」「4本出しマフラー」「ライトベゼル同色塗装」



くらいのものか、、。



にしても、怪しい、、僅か10台のためだけに、ステッププレート「ARNAGE 8」、、




















さて、当個体の お話






2008年モデル「アルナージ・エイト」



ディーラー車・左ハンドル





以前弊社で販売させていただいた「シーザー認定号」



以前販売させていただいたのは、2年ほど前、43.000km程時、




現在:「58.460km」




変わらず、バリビカっ!






外装:「ダイヤモンド・ブラック」





ブラック・メタリックであるが、深みが 素晴らしいっ




前回入庫時に気になった僅かなコキズの類は、全てリペア済み!今もキレイ。



当個体、渋いのが、「レッド」2本のコーチライン。



これに合わせて、内装レザーには、「レッド」のステッチが入る。



激渋っ





「8」のコンセプトは、どうやら「スモーク」



で、「マトリックグリル」も「アルミホイール」もスモークド、



「ユニオンジャック・バッジ」もスモークド、テール部のメッキは、ボディ同色、、



これに、4本出しマフラー、、まさに精悍「大人の男」仕様。









内装は、ベルーガ=ほとんどブラック・レザーの お蔭もあろうが、やたらキレイ!



前述の「レッド・ステッチ」が、効果的に効いていて、実に色っぽい、



もち、パネル部とピクニックテーブル、ドアレールの「エンジンチューンド・アルミ」



も、スモークドだ。






ナビは、純正のポップUP式に加え、「カロッツェリア」のHDDインダッシュナビ



(地デジTV)。このモニターに「バックカメラ」プラス「フロントカメラ」連動。



レーダー探知機、ETC車載器、即戦力。









このモデル、仕様も面白いが、




やはり、特筆すべきは、07’〜モデルの「走行性能」



開発陣営が一生懸命考えて、もう これ以上 進化させる箇所はない



ってとこまで追求したモデルが、これ。




古き良き時代のベントレーを継承したモデルである。




やはり ロールス&ベントレーってのは、馬力なんかより、トルクが大事、




ずおおお って感じで走らせる車であるから、大トクルこそ命。



当モデルの、102kgmのトルク、、すごい!





これには、現行モデル



ロールス 「ファンタム」の :91.8kgm



ロールス 「ゴースト」の  :86.7kgm



ベントレー「フラスパ・スピード」と「コンチGTスピード」の:83.1kgmも 



及びじゃない。




走らせれば、、「これぞ ベントレー」だ。








で、走ってみた:




セルON、3秒ほど待って、「スタートボタン」を押す。



キュルキュル、一発始動、、4本出しマフラーのくせに、静か。 お上品。



アクセルを踏みこめば、目が覚めるほど速い が、ボディが どっしりしていて剛性も



バツグンなので、速さを感じさせない。



ブレーキの効きも文句なし。クーラーも寒いほど。



6速になってから、走りが より滑らかに。すべるように走る。



さらに「S」スポーツモードにすれば、速さは、スポーツカーの領域に。



さらに、面白いのが、「マニュアルシフト」モード、6速を手動で、、パドルじゃなく



て、シフトレバーで なので、マニュアル操作している風。



これになると、スーパーカーの世界に。な、なんて、楽しいんだ、、。



こんな夢のような超高級車が、3桁万円で買えるなんて、、












VWの大資本で「クルー工場」には最新の大規模製造ラインが作られ、そこで、



「コンチGT」「フライングスパー」が、量産された。




しかし、




工場の一角には、昔ながら、「ライン」のない場所が残っていた。




そこでは、私も工場見学に行った当時の風景(1938年のまま)を見ることができた。




熟練の職人が、ハンドビルドで組み上げていくエンジン、、



革職人、ウッド職人、塗装職人、各・専門職人が、昔のまま、誇らしげに働いていた。




彼らが 作っていたクルマ





そう それが、「アルナージ」だった。




もう あの日には 帰れない、、。














さて、あとは、実車を ご欄いただいて、、




その前に(わざわざ ご来社いただく前に)お写真、怒涛の「149枚」を ご参考に↓