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RollsRoyce Bentley Specialist

株式会社シーザートレーディング
TEL.
042-480-2222 (
営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12

CAESAR COLLECTIONSHEADLINE

LOTUS

 
  AUTO MAKER LOTUS
  MODEL ESPRIT-HC
  YEAR 1988
  EXTERIOR MIDNIGHT-BLUE


(ミッドナイト・ブルー)
  INTERIOR GRAY FABRIC/BLUE LATEHR

(グレーファブリック/ブルーレザーコンビ)
  PRICE \ ASK 
  MILEAGE 19.020km
  AMMENITIES


ディーラー車 左ハンドル 




2オーナー 






水冷 直列4気筒 DOHC 2173cc



5速MT





馬力  :174ps/6500rpm



トルク :22.5kgm/5000rpm




全長:433cm


全幅:186cm


全高:116cm


車輌重量:1210kg


定員:2名







装備:




パワステ、エアコン、純正オーディオ、純正アルミホイール、ETC車載器








内外装美車、機関:当社ファクトリーにて完全整備後渡し(無料にて) 超極上車!



車検:2年付き渡し


 
  COMMENT




 「エスプリ」HC







非常に珍しい「エスプリ」である。




ロータス製直列4気筒NAエンジンを積む最後のモデルが、この「HC」。



「ヨーロッパ」の後継モデルである「エスプリ」は、1975年の発売から



2004年の間、実に28年もの長き渡って生産されたモデル、、



そのモデル数は、30種類にも及ぶ。



まずは、ロータスを ざっくり おさらいしておこう。








創業者は、「アンソニー・コーリン・ブルース・チャプマン」。



1928年生まれの彼は、自動車好きで、大戦直後に入学したロンドン大学在学中



に早くも中古車売買のビジネスを始める。



自動車メーカーが、車を生産できてなかったことに目をつけ、飛ぶように



売れた という。 彼は優秀な商人であった。



しかし、やがて自動車メーカーの車生産が再開すると、ビジネスを撤退する



ことに、、この時、最後に1台の車が売れ残った。




ぼろい30年式「オースチン・セブン」 




彼は、この車をレースカーに改造する。




完成した車は、「ロータス・マーク1」と名づけ、レースに参戦、




連戦連勝の圧倒的速さを誇ったという。 この車が、ロータスの1号車だ。



*「LOUTS」は、彼女(後の嫁)のあだ名(蓮の花)




チャプマンとロータスの名は、瞬く間に英国中に知れ渡り、「俺の車も



作ってくれ」という依頼が殺到。 



一時は大学卒業後、空軍を経て、サラリーマンをしていたチャプマンも、



会社を退社し、



1952年 ロータス・エンジニア社を設立。



ここからが、「ロータス」の始まりだ。



1953年には、初の自社製キットカー「マーク6」を販売。



1957年には、「マーク6」の後継モデル「セブン」と「エリート」を発売。



「セブン」は、ご存知のとおり、世界中で大ヒット、一方「エリート」も



FRPモノコック・ボディという画期的構造で、技術力でも その名を売る



ことになる。



1962年には、「エラン」



1966年には、「ヨーロッパ」




次々とヒット作を連発するチャプマンであったが、彼には野望があった。



「ロータス」を高級で一流のスポーツカーメーカーにしたかったのである。



一流のキットカー屋と呼ばれたくはなかった、、




1973年 「セブン」の全権利を「ケータハム」に譲渡。



それは、プライドもあったろうが、何より「資金」を必要としていたから



だと思う




理由は、前年の72年、トリノのモーターショーで 1台の車を見てしまった



からでは??



「イタル・デザイン」のブースに ひと際目を引く2台の車が展示されていた




1台は、マセラティ「ブーメラン」、もう1台の近未来的な車は、ロータス



「ヨーロッパ」のフレームの上に、被せただけのモックアップであったが、




一目で気に入ったチャプマンは、それをデザインした「イタル・デザイン」



= 「ジウジアーロ」に次世代モデルのデザインを依頼する。




完成した車こそ、「エスプリ」である。




「ヨーロッパ」の豪華版後継モデルであるから、2シーターでミッドシップ、




軽量なFRPボディでできていた。




発売は、1975年  最初のモデルが「S1」



それから、2004年までも生産され続けるわけだが、全てのモデルを解説でき



ないので、話をシンプルにしよう。



まず、「エスプリ」は、大きく 3つの系譜に分けられる。



前期、中期、後期と言っても良い。 



これは、ボディ・デザインの変更に伴う。





前期:1975年〜1987年 これが、「ジウジアーロ」物  



中期:1987年〜1992年 これが、「ニューシェイプ1」



後期:1993年〜2004年 これが、「ニューシェイプ2」





中期の「ニューシェイプ」デザインは、「ジウジアーロ」の角ばったデザイン



の角々に丸みを持たせたような感じであるが、これをデザインしたのは、



社内デザイナー「ピーター・スティーブンス」



彼は、この「エスプリ」で名を売り、後に独立、「マクラーレン F1」や



「ジャガーXJR15」などのスーパーカーデザインを手がけることになる。






さて、今回は、当個体モデルに話を絞ろう。



「ニューシェイプ」は、進化している。



cd値も、0.41 から 0.36に、、



伝統のバックボーン・フレームにボディ造作は、「VARI」と呼ばれる、所謂



「真空アシスト樹脂噴射」方式に。



金型の中を真空にして樹脂を張り付けるという作り方だが、これで、



以前モデルとは比較にならないほど、ボディ精度を増した。




エンジンにも手が加えられ、912Sエンジンに、これは圧縮比を増すなどして



162馬力から175馬力にパワーUP。







「エスプリ」というモデルは、その小さな排気量を補うため、1980年から



販売を始めた「ターボ付き」モデルに主力をおくようになる。



これも、チャプマンの一流の仲間入りがしたい という意向であるが、、。




実は個人的には、ノン・ターボの「エスプリ」を以前から探していた。



それは、初期物でも好かったのだが、不思議なくらい、まともな個体がない。



おそらくは、長きに渡った低価格流通で大切に扱われた個体が少ないからで



あろう。 



あくまでも個人的見解であるが、「エスプリ」の低評価の原因は、ターボに



あるのではないか と想像していた。



キャブのターボ、、ベントレーにもあるが(80年代初頭のミュルザンヌ・ター




ボ)一度扱ったが、その整備性の大変さに、、もう扱わないと決めている。





後に「エスプリ」もインジェクション・ターボに進化するが、それでも、



ターボは、すごい高熱を放つ、ただでさえ風が吹き込まないミッド・



シップのエンジン・ルームで焚き木をしているようなもの、、故障しない方が



むしろ、不思議だ。




だが、「エスプリ」の新車を購入した多くの方は、数字で「ターボ」を選択



した。



私には、速さは必要ないので(それを求めるなら他メーカーにある)、NA



が欲しかった というわけだ。



求めたのは、そのスタリングの好さとハンドリング、そして何より風情。





「ニューシェイプ1」には、当初3つのモデルが用意されていた。




・NAの当「HC」



・キャブ・ターボの「ターボHC」



・インジェクション・ターボの「HCPI]





当「HC」が興味深いのは、その生産年の短さ。



1987年(実際には88’モデル)に発売して、、なんと1990年で生産中止。




実質3年間しか販売していないのだ。 これじゃ 知ってる人も少ない。




なぜ、生産中止になったか? それは、



全てを「ターボ・モデル」としたから。 



要は、数字(スペックの高い)を売りたかったのだ。



*ただし、この作戦は商売的には成功し、今やロータスは英国を代表する


 
 スポーツカーメーカーにまで上り詰めている。





96年にV8を積むモデルが追加されるが、他全て、91年以降ターボ・モデル



となる。






初代「S1」は、「S2」「S3」と進化し、その最後が 当「HC」。



この車で、本来の「エスプリ」が味わえる。



海外では、近年「エスプリ」再評価が始まっていて、当然、古い順に高額、、



つまり、S1の極上物が最高で、良い個体は、1千万円以下では買えない。



初代の血を引き継ぐファイナル・モデル「HC」




このモデルの極上個体が日本に住んでいることは奇跡的、、いや、



日本だからこそ、こんな◎状態で残されているのかもしれない。












では、当個体の お話





ディーラー車 左ハンドル 2オーナー




走行距離:19.020km!




そして、距離に見合うコンディション



まさに奇跡の1台である。




「HC」というモデルだけでも、かなりのレア物であるが、



なにより、すごいのが、コンディション といえるのが、恐ろしい。




外装は「ミッドナイトブルー」




メタリックなしの濃紺、、実に美しい。



塗装状態も申し分ないのは、当然として、このカラー自体が めずらしい。



ボディデザインに 見事にマッチしている。




ニューシェイプ1のデザインも秀逸だ。 流麗と言う言葉がピッタリ。




内装は、「グレー」のファブリックとブルーレザーのコンビ。



ノンレストアで このコンディション!




座面が、ファブリックなのは、乗ってみると分かるが、お尻が滑らないし、



べたつかないので実に 座り心地が好い。



革シートのエスプリにも座ったことあるけど、座り心地と しっくり感は



こっちのが上。





すべてが、ノーマルのまま、オーディオさえ当時物だ。






さて、走らせて見よう。




セルを回すと、、、あれっ 意外にも野太いエキゾースト音。




お約束のショートレンジ、5速MT、走り出す、、



あれっ 意外にもトルク感あり! 出足加速も いいじゃない。




アクセルを踏み込む、、あれっ 速っ! これまた意外、、2.2L舐めてた。




「意外」の連続




2速と3速で、引っ張ったときの、エキゾースト音が、なんとも素晴らしい!




スーパーカーみたいな音、、



ロータス製 直列4気筒、、あなどれん




そして、なにより、コーナリングが、「ザ・ロータス」、、楽しい。








「エスプリ」をスーパーカーに分類する方がいるが、私は 違うと思う。




この車は、スピードを楽しむ車ではない。




*因みに、私の腕では、このNA「HC」でさえ限界、これ以上速いのは




 ポテンシャルが引き出せない。




「エスプリ」は、あくまで風情、なんとも英国的なスポーツカーを堪能できる





乗ってみると分かるが、その「英国的」が、絶妙に感じられるのが心地よい。




シート・ポジションも楽だから、長距離ドライブも問題なし。




価格高騰するクラシックカー ってのは、どれもオーラを持っているものだが




この「エスプリ」にも、そのオーラがある。




生みの親「コーリン・チャプマン」は、1982年、若干54歳の若さで、



この世を去る。




やはり、LOUTSに乗るなら、チャプマン時代のモデルに限る 個人的にはね

















































まずは、下記より、写真 54枚を ご参考に ↓