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RollsRoyce Bentley Specialist

株式会社シーザートレーディング
TEL.
042-480-2222 (
営業時間10:00~20:00)
東京都調布市西つつじヶ丘1-58-12

ROLLSROYCEHEADLINE

ROLLS・ROYCE

 
  AUTO MAKER ROLLSROYCE 
  MODEL


CORNICHE V



  YEAR 1990
  EXTERIOR WHITE (TAN・Top)


ホワイト (タン幌)
  INTERIOR TAN・LEATHER



タン・レザー(ホワイト・パイピング)
  PRICE \ ASK 
  MILEAGE 31.028km(19.393mile)
  AMMENITIES

 
北米仕様 新車並行車  左ハンドル





V8 OHV 6.75L 3速コラムAT






全長:527cm



全幅:186cm


全高:154cm


重量:2290kg


定員:4人



装備:




電動オープン、純正ホイール(アルミ)、パワステ、パワーウインド、エアコン



Fパワーシート+メモリシート4人分+シートヒーター、他




後付装備:



・カロ HDDインダッシュ・ナビ&地デジTV



・ドライブレコーダー



・レーダー探知機



・ETC車載器












内外装極美、機関 当社にて完全整備渡し 超極上車!



車検:平成31年 2月13日まで



 
  COMMENT





ロールス・ロイス 



「コーニッシュ・V」











まずは、モデルの ご解説から、



「コーニッシュ」は、ロールス社のスタンダード・モデルではなく、傘下



のコーチビルダー「マリーナ・パークウォード」(以後、MPWに略)



製作のモデルである。



この手のコーチビルダー製作のモデルを「コーチビルド・モデル」と呼び



ロールス製「スタンダード・モデル」とは分けて分類される。





ロールス・ロイスとベントレー(1931年に買収)の戦前モデルは全て



「コーチビルドモデル」であったが、




戦後(1946年〜)、ロールス社は、自社でもボディ製作を始める・・・




これが「スタンダード・モデル」である。



ただし、自社製といえど複雑なボディ製作は、不可能で、近年まで「コー



チビルダー」に託すしかなかった。



1960年代までには、イギリスに300社以上存在していたコーチビルダー



の頂点にたち、世界一と評されるコーチビルダーが「マリーナ・パークウ



ォード」社である。



この会社の作るボディは、「工業製品」ではなく「伝統工芸品」。




因みに、戦後 英国コーチビルダーの四天王は、



1位 「HJマリナー」



2位 「パークウォード」



3位 「ジェームスヤング」



4位 「フーパー」



であるが、この1位と2位の会社をロールス社が買収し、合併させて



「MPW」となる。 = 天下無敵!








「コーニッシュ」の名は、



南フランスのモナコ近郊を走るコーニッシュと呼ばれる湾岸道路の名に



由来する。



地中海を望むリビエラ海岸の断崖沿いを走る「コーニッシュ」ロードは、



息を呑むほど美しい。



このロードを走るために存在する車が、「コーニッシュ」なのであるが、



それは、あくまでイメージ、、その辺りに別荘を持つ方だけに販売してい



たのでは、幾らも売れない、、。



重要なのは、そのコンセプト、、単に意味もなくドライブするだけで、



至福のときを与えてくれる車が「コーニッシュ」なのである。



だから、「コーニッシュ」に「使い道」を考えてはいけない。



使い道・などという次元とは関係ない「非日常」を楽しみための車なのだ




極論をいうなら、、、よしんば乗らなくても、所有している・というだけ



でも満足感を与えてくれる、、それが、「コーニッシュ」、そんな車など



そうあるもんじゃない。




「コーニッシュ」に低走行車が多いのも そのためだ。



たまの休みに海外旅行にでも行ってストレス解消するのと同じように



「非日常」を味わうことこそ最高の至福のとき・ではなかろうか、、。







「コーニッシュ」、その歴史は、





1967年に、4ドア・サルーンの「シルバー・シャドウ」をベースに



「MPW」によってコーチビルドされた「MPW・ドロップ・ヘッド・ク



ーペ」に始まる。



その後、マイナーチェンジと共に、1971年「コーニッシュ」の名称とな


る。



コーニッシュのシャーシやエンジンは、基本的に、その時代の4ドア・シ



ョートボディがベースとなっているので、1967年から1976年までは、



「シャドウ1」ベース



1978年から1980年が「シャドウ2」ベース、



1980年から1985年が「シルバースピリット」の「キャブ」ベースである





1981年までは、「コーニッシュ・クーペ」が存在したが、この年に生産



中止となり、以後、選択肢は、オープン・モデルのみとなる。






1986年には、「シルバースピリット」がキャブから「インジェクション



」へ進化したのを きっかけに、室内のマイナーチェンジ(センターコン



ソールがダッシュに繋がるなど)が行なわれ、「コーニッシュU」と名称



を変える。(USは85’〜)



*ベントレー版コーニッシュは、この時「コンチネンタル」に改名。






1990年、更なる改良が行なわれ 当「コーニッシュV」、



1992年、幌のフル電動化と4速ATへの進化で「コーニッシュW」と、



その外観を殆ど変えることなく進化し、1995年に惜しまれつつ、全ての



生産を終える。






当個体は、その中でも 僅か2年間しか生産されていない「シリーズV」






 生産台数は
、「451台」




 内、左ハンドルは、「380台」



ほとんど アメリカに輸出され、イギリス本国でコーニッシュを見かける



ことは稀である。



しかし、この日本に もっとも多く生息する「コーニッシュ」は、シリー



ズVだと思われる。



バブル経済絶頂期と ちょうど 重なっていたからだ。






「コーニッシュ」というモデルは、1年でも年式が新しい方がエライ=



価値がある。 と1年ほど前まで書いていたが、近頃は、様子が違う。



海外、特に英国を中心に、古い年式の「コーニッシュ」も価格高騰して



いる。どうやら、「コーニッシュ」というモデル全てをクラシックカー



のカテゴリーに入れたいらしい。



確かに、定義の「生産から25年」を1993年以前コーニッシュは満たして



いる。



弊社価格=日本で販売する価格の、1.5倍〜2倍で流通している。



日本の方が高い というモデルも存在するが、こと「コーニッシュ」に



おいては、仮に 同じコンディションなら、日本が一番安い。

















さて
 当個体の お話





北米仕様の左ハンドル 90年モデル



国内登録は、91年2月であるが新車で輸入されてきた個体に間違いない。



以前、弊社で販売させていただいた「シーザー認定中古車」!



3オーナー。



ファースト・オーナー様は、1991年9月に手放していて、そこから、



ずーーと、2012年までセカンド・法人オーナー様 ご所有。



同年弊社にて仕入れさせていただき、販売時



走行距離:17.764マイル = 28.422Kmだった。



当時から、この走行距離に加え、保守・管理・保管場所もよかったとみえ



て、コンディションは、素晴らしいものだった。





現在:19.393マイル = 31.028km!




今も変わらず美しい、、。





複数台数ご所有の前オーナー様、なかなか乗る順番が回ったこなかった



ようだ。




ただし、整備は、弊社担当だったので、車検整備を含め、細かい箇所まで



随分 手を入れている。



どのみち、ご納車前には、怒涛の「240項目・点検・整備」が無料で



施されるので、これ以上の安心材料は ない。



間違っても「即納します」なロールスなど買うものではない。








当個体 と言うか日本の「コーニッシュ」は、ほとんど、車検証上の全長



が 527cmと記載されている(メーカーカタログにも)が、、



これは謎である。



確かに、コーニッシュには、北米仕様とヨーロツパ仕様があり、バンパー



の長さが異なるのだが、、



そこで、今回、なるべく正確に実寸を測ってみた。



結果、ヨーロッパ仕様は、全長:515cmほど



北米仕様は、前後のバンパーが各3cmづつ長く、全長:521cm



凝っているのは、単純に長い・バンパーをつけているのでなく、バンパー



上部のベロの部分のパーツまで違うものを使っていること、、



(北米仕様が少し長い)。



このパーツのお蔭で、一見区別がつかない。



もちろん、日本仕様(日本ディーラー仕様)など存在しない。



どっちも有り。








いまや 発見が珍しくなった 極上物「ホワイト・コーニッシュV」。




外色:ダントツ一番人気の「ホワイト」




ボディサイドには、内装色に合わせたタン色のコーチラインが2本。



前回入庫時の段階で、有りがちなクラック箇所は、ウレタンに塗装済み。



91’まで使用された「ラッカー塗料」は、クラックが入りやすい、、



いつか どこかの段階で 誰かが ウレタンに塗装しなおす 



これが、ロールス愛好家の義務だ。



これを、弊社では、「ボランティア活動」もしくは、「貧乏クジを引く」



もしくは、「シーザー認定号への道」と呼ぶ。



注)正しくは「一時預かり人の任務」



おかげで、今もクラックなし。◎コンディション!



この先の管理も楽だ。 おめでとうございます 次のオーナー様。










内装:「タン」コノリー・レザー





「ホワイト・パイピング」が なんとも粋だ。



この「ホワイト・パイピング」が、室内の雰囲気を一変させている。



なんとも軽やかで上品で高級感がある。



無論、オリジナル・コノリーで、文句なしの革状態を誇る が、



パイピングの一部に、スレが見受けられるので、この写真撮影後、



リペアする。= 芸が細かい = それにて万全。






「シリーズ3」から、「バーウォールナット」に「象嵌細工」が加わる。



この豪華さが、「3」人気の一つだ。



ウッドのコンディションも極めて好い。



センターコンソールの一部ウッドに僅かなクラックがあるが、リペアする



ほど気になるものではない。




後付「装備」もフルフル



・カロのHDDインダッシュ・ナビ&地デジTV



・ドライブ・レコーダー



・レーダー探知機、ETC車載器など



即戦力!




あっと、ステアリングが社外品に交換されている。



これはこれで、豪華ではあるが、もしも、純正品が宜しいなら、お探し



しましょ。








肝心の「幌」の状態も 見事!




「コーニッシュ」は幌が命なのだ。




「コーニッシュ」は、60年代の「作り」を、95年まで継承した奇特な



モデルで、開閉は油圧、構造には頑丈なスティールが使われているが



外張り(エバーフレックス製・合皮)と内張り(フランネル)を張る



躯体には、MPW職人が削った木材が使われている。




樫の木が使われているというが、この木が腐ってしまっている個体は、



少なくない。



もちろん、幌を張り直すとき、躯体木材ごと作り直したこともあるし、



技術的に問題はない。



だが、この躯体木材は、1台ごと現物合わせで作る必要がある。



ハンドビルドだから、1台ごと微妙に「アール」が異なるのだ。



だから、宮大工さんとか船大工さんとかに依頼しないと、うまく作れない




*アメリカなどで、躯体木材を、キットで販売している、、あれは、


 
 取り寄せたこともあるが、酷い品だった。


 
 妙に軽い木で、アールも合わない = 幌は完全に固定できない。



  
 あれはダメ。 
 



つまり、幌が生きている個体を買うことが マスト。






当個体、珍しく当時の純正「幌カバー」が残されている。



この幌カバーもコノリーレザーで、通常 縮んでしまって使い物にならな



くなっているものが多いのだが、、



装着してみたら、ちゃんと固定して装着できた。珍しい〜



この「幌カバー」、90万円ほどしたが、今は、もう入手できない。








この時代の「コノリー」レザーの品質は、ロールスの歴史上でも、最高



レベルだ。




おそらく、「コノリー・ブラザース」社が最も多くの牛を飼育していた



年であろうから、最高品質のレザー(オートラックス・10%トップ・グレ



ード)も 選り取りみどり採取できていたに違いない。







「コーニッシュV」



新車時価格:4100万円(税別)



2ドアのオープンカーというモデルにして、この価格、、



ロールス・ファンの誰もが憧れるモデルであった。



1993年 皇室(雅子様)のロイヤル・ウェディング・パレードで、



「コーニッシュV」が使われたとき、もはや、天上人の乗る 雲の上の車



というイメージさえあった。



あれから、時が経った。



現在、



憧れの存在は、手の届く存在となった。




一度きりの人生、、どうやら 後悔しなくてすみそうだ。




「コーニッシュ」級の「作り」を持つモデルは、今後、どのメーカーから



も発売されることはない、、



仮に、作ったところで、こんな手の込んだハンドビルド・モデル、



販売価格は とんでもなく高額になるし、その金額の意味を理解してくれ



るユーザーがいるとも思えない。



しかも、相棒の「コノリー」も、もういない。




これだけは、世界中、どんな自動車評論家に聞いても 異論は あるまい。









新車で「本物」のロールス・ロイスを 買うことはできない。



「MPW」の作品も、しかり。



「本物」で、「MPW」物は、次元が違う。



将来は、博物館で観ることしかできなくなるだろう、、。




好き時代に生きていることに感謝しよう、、




買える「本物」「MPW」が、ここにある。








まずは、下記より 写真74枚を ご参考に ↓